パソコンを落として壊した。
火災保険で直せるって本当?
パソコンを落として壊した。
もう自費で直すしかないと思っていないだろうか。
じつは、火災保険で直せる場合がある。
気づかれにくいのは、名前のせいだ。
「火災保険」という名前だと、火事以外に使えるとは思わない。
そのため、付いているのに使わないまま自費で直す人が多い。
この記事では、破損汚損担保という補償を説明する。
証券での確認方法、家族が壊した場合、使えないケースも正直に書いた。
読めば、自費で払う前に自分の契約を確かめられる。
結論は「壊れた日ではなく、今のうちに確認しておく」になる。
壊れてから気づいても、その被害には間に合わないことが多い。
「火事じゃないのに火災保険?」と思うのは自然なこと
パソコンを落として画面が割れた。コーヒーをこぼしてキーボードが壊れた。
そんな時、火災保険が使えると聞いても、ピンと来ないかもしれない。
名前が「火災」保険だから、火事以外は関係ないと思うのは当然だ。
実は、そう思っている人のほうが多い。
「破損汚損担保」という補償がある
火災保険には、火事や水害だけでなく、うっかりの事故もカバーする補償が付いていることがある。
これを「破損汚損担保」と呼ぶ。
落とした・ぶつけた・こぼした、といった日常のミスが対象になる。
パソコンだけでなく、テレビやスマホ、家具なども対象になりうる。
ただし、これは「付いていれば」使える補償で、全員が持っているわけではない。
自分の保険に付いているか、証券で確認する方法
補償が付いているかどうかは、契約時の証券に書いてある。
「破損汚損」「不測かつ突発的な事故」という言葉を探す。
証券が手元にない場合は、保険会社に連絡すれば確認できる。
契約時に「家財」の補償を付けていない場合は、そもそも対象外になる。
壊したのが家族でも、対象になることが多い
子どもがふざけてテレビを倒した。妻が掃除中に花瓶を落とした。
こういう「家族の誰かがやった」場合はどうなるのか。
家財の補償は、契約者だけでなく、同居している家族の持ち物や行為も対象に含めるのが一般的だ。
だから、家族が壊した物でも対象になることは多い。
ただし、わざと壊した場合は対象外になる。
また、誰がどこまで含まれるかは契約によって違う。証券で確認したい。
覚えておきたいのは、家族が何かを壊した時に「もう諦めるしかない」と即断しなくていい、ということだ。
使えないケースもある、正直に
- 経年劣化による故障(古くなって動かなくなった)
- 自然に壊れた(誰の過失でもない不具合)
- 免責金額(自己負担額)より被害額が小さい場合
3つ目の「免責金額」は言葉が難しいので、図にする。
契約のときに決めた自己負担額のことだ。
「壊れたら必ず全額出る」わけではないことは、先に知っておいたほうがいい。
過度な期待は、あとでがっかりする原因になる。
請求のときに必要になるもの
- 壊れる前の写真(あれば)
- 壊れたあとの写真
- 購入時の領収書やレシート
- いつ、どうやって壊れたかの説明
「壊れる前の写真」は、多くの人が用意していない。
これがあると、被害の程度を示しやすくなる。
迷ったら、まず保険会社か窓口に聞く
自分の契約に破損汚損担保が付いているか、対象になりそうか迷ったら、まず保険会社に確認するのが早い。
無料の相談窓口を使えば、契約内容を一緒に確認してもらえる。
自己判断で「どうせ無理だろう」と諦める前に、聞くだけ聞いてみる価値はある。
よくある疑問に、先に答えておく
保険を使うと、保険料は上がるのか
自動車保険のような、使うと翌年から上がる等級の仕組みは、
火災保険には原則ない。
「上がるのが怖いから使わない」は、この保険では当てはまらないことが多い。
何回でも使えるのか
一般に、保険金額の範囲であれば回数の決まりはない。
1回使ったら終わり、という仕組みではない。
外で落としたスマホやカメラは対象か
家財の補償が守るのは、基本的に家の中の事故になる。
外出先の分は「携行品」などの特約が別にある。
修理代が免責金額を少し超えるだけの時は
出るのは、免責金額を引いた差額だけになる。
数千円のために書類をそろえるかは、手間との相談になる。
賃貸でも使えるのか
使える。賃貸の保険の家財部分に付いていれば、同じ扱いになる。
くわしくは賃貸の家財保険の記事にまとめた。
契約を見直すきっかけは、壊れたその日ではなく今
パソコンが壊れてから補償の有無に気づいても、その被害には間に合わないことが多い。
次に何かを壊す前に、自分の契約に何が付いているかを、一度だけ確認しておくと安心材料になる。
「モノレキ」という名前で、家にある物の買い替え時期と保険を1画面で見るアプリを作っている。
保険証券を見ながら、7つのチェックを入れる。
すると、いまの契約に何が付いていて、何が付いていないかが出る。
公開は2026年12月を予定している。まだ完成していない。