地震保険の請求で困らない、写真の撮り方

2026年9月

地震のあと、片づけを終えてから写真のことを思い出す。
そういう順番になってしまうのが、普通の反応だ。

揺れの直後は、身の安全と片づけで頭がいっぱいになる。
写真を撮る余裕は、まず生まれない。
ただ、片づけたあとでは被害の証拠が残らなくなる。

この記事では、何をどの順番で撮るかを具体的に書いた。
家族の誰が最初に家へ戻っても撮れるように、決めておくことも入れている。
読めば、請求のときに写真で困らなくなる。

結論は「平時のうちに撮っておく」になる。
壊れる前の写真がある人と、ない人とでは手間がまるで違う。

スマートフォンで、ガラスが割れた食器棚を撮影している手元

地震のあと、写真のことまで頭が回らなくて当然

やることは次々に出てくる。
割れた物を片づけ、家族の無事を確かめ、水と電気を確認する。
その列に、写真は入ってこない。

でも、地震保険の請求では、写真が申請の土台になる。
片づけてしまってから「撮っておけばよかった」と気づく人は多い。

なぜ「片づける前」の写真が必要なのか

保険会社は、被害の状況を見て損害の程度を判定する。
物が壊れた瞬間を見ているわけではないので、写真が代わりになる。

片づけたあとの写真では、どれぐらい壊れていたのかが伝わらない。
だから、可能な限り「そのままの状態」を先に撮る。

何を撮ればいいか

難しく考えなくていい。次の3種類があれば足りる。

1. 部屋全体 散らかった様子が 分かるように引く 2. 物の全体 どの品物かが分かる ように、全体を1枚 3. こわれた所 割れ・ひび・傾きが 写るまで寄る 遠くと近くの2枚で撮ると確実
この3種類がそろっていれば、被害の程度が伝わる。

同じ物を、遠くと近くの2枚で撮っておくと安心だ。
片方だけだと、被害の程度が伝わりにくいことがある。

撮る順番の目安

  1. 安全を確保する(ガス・電気・避難経路の確認が先)
  2. 部屋全体を撮る
  3. 壊れた物ひとつずつを撮る
  4. そのあとで片づけを始める

すべてを撮り終えてから片づける、と決めておくと迷わない。
時間がない場合は、高い物・大きい物から優先して撮る。

家に最初に戻る人が、自分とは限らない

地震が起きたとき、家族が全員そろって家にいるとは限らない。
子どもが先に帰宅して、片づけを始めていることもある。

片づけてくれるのは、家のことを思ってのことだ。責める話ではない。
ただ、撮る前に片づいてしまうと、被害の程度が伝わらなくなる。

だから「片づける前に、まず写真」は、自分だけが知っていても足りない。
家族全員が知っていて、はじめて機能する。

家族に伝えておくのは、この一行だけでいい。
「地震のあとは、片づける前に部屋の写真を撮る」

細かい撮り方までは覚えなくていい。まず撮ってあれば、後から足せる。

スマホのアルバムだけでは、あとで困ることがある

写真を撮っても、スマホの中に埋もれてしまうと探しにくい。
何十枚もの写真から「壊れた食器棚」を探すのは意外と大変だ。

品物ごとに「これは食器棚の写真」と分かる形で残しておく。
そうすれば、あとで請求書類をまとめる時間が節約できる。

請求の前に、証券も一緒に撮っておく

地震保険は、火災保険とセットで入っていることが多い。
どの保険に入っているか分からなくなる人も少なくない。

保険証券をスマホで撮っておけば、契約内容と連絡先がすぐに分かる。
請求の電話をかけるときに、証券を探し回らずに済む。

よくある疑問に、先に答えておく

片づけないと生活できない。いつまでそのままにするのか

写真さえ撮ってあれば、片づけて構わない。
そのままの状態を保ち続ける必要はない。

ただし、壊れた物は捨てる前に保険会社へ連絡したい。
現物の確認を求められる場合があるからだ。

動画で撮るのはだめなのか

動画も有効だ。部屋を一周しながら撮れば、全体が一度で残る。

ただ、あとから1品ずつ見返すのには向かない。
動画で全体、写真でアップ、と分けるのが使いやすい。

撮る前に捨ててしまった物は、もう請求できないのか

諦めなくていい。
写真がなくても、請求そのものはできる。

いつ買った何が、どう壊れたかを書き出して伝える。
購入の記録やリストがあれば、それが写真の代わりに働く。

夜や停電中はどうするのか

無理に撮らなくていい。安全のほうが先だ。
明るくなってから、片づける前に撮れば間に合う。

撮った写真は、平時のうちに整理しておくと強い

地震はいつ来るか分からない。来てから準備するのでは遅い。

家にある物の写真を、平時のうちに撮っておく。
そうすれば、被害の前と後を比べる材料が最初からそろう。

「壊れる前の状態」の写真がある人と、ない人とでは、請求のときの手間がまったく違う。

このサイトについて

「モノレキ」という名前で、家にある物の買い替え時期と保険を1画面で見るアプリを作っている。
災害の日に開くと、最初に大きく「片づける前に、壊れた状態の写真を」と表示する。
そのまま、その場で撮れるようにした。撮った写真は品物ごとに残る。

家族のスマホにも入れておけば、誰が最初に家に戻っても同じ表示が出る。

公開は2026年12月を予定している。まだ完成していない。

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